あの日のったぎゅうぎゅうづめのタクシーのことは、よく覚えてる。 確か、横にブライアンが乗っていて、反対の横にはもうひとり手伝いにきてくれた誰かが乗っていて、 その足で新しいアパートに行ったんだった。 ブライアンはそのまま自分の国へ行ったんだっけ? 一回くらいスウェーデンに行っても良かったかなって思ったけど そのときは、セックスを一生し続けられる相手が良かったのよね。 一回だけ抱かれてみたけど、あん […]…
だからいつでもそんな気分になるのは、仕方がないことだっていうのを、 いい加減知らなければいけない。 イタリア人の彼と、クイーンズボロのアパートの窓から見たあの煌々とした明け方の月を、忘れることができないまま、 私は、またタイムトラベルに出たまま永遠に道に迷うのだ。 空の上で、いったりきたりする時間を早送りしたり巻き戻りしたりしながら 到着したのは自分の生まれ育った国だった。 でも、わ […]…
彼は、すごく悲しかったみたいだった。 それがわかったのは、別れてずっとずっとあとになってからのことだった。 気丈で、明るかった。 いつも安定していて、わたしが常にボロボロでも、 彼だけはいつも、しっかりと立って、そこに笑っていて、 なんでもないように見えたから。 男の人は、みんなそうなのかな。 彼女や奥さんに、そういう悲しいとか寂しいことは言わずにみんな、 生きてるんだろうか? もし […]…
Lさん こんにちは 台風は 無事すぎたのでしょうか さてわたしはいま 公園にいます 街の真ん中の 道路にはさまれた小さな三角形の広場に 噴水と 鳩と 浮浪者と 休み時間のOLとおじさんと わたしがいて 木の陰に隠れたベンチに腰掛けて でも顔に陽があたって少しまぶしいです わたしは家にとじこもるのがとてもすきですが 外を歩いているときに ふと 誰かの顔がうかんで ああ 元気でいらっしゃるかしらと お […]…




