外国での暮らし

欲望の塊と旅人

わたしは欲望のかたまりで ドロドロに醜い感情であふれかえる ただの欲望の塊だった   手に入れたくて仕方がないものや 数えきれない望みの下で押しつぶされそうになりながら ただ延々と渦を巻き続ける     わたしはたぶん旅人で 雪を見て無条件に喜びはしゃぐ子供か犬のように あたらしいことを目にすることに 喜びを感じる ただのたびびと   喉元すぎれば熱さ忘れる […]…

02/14/2008

愛の言葉の、 しっぽの先

  次第に心がクリアになって 物事がそれはそれは 透き通って見える   もう一度 またもう一度と 起きた出来事から己を振り返って 省みる時間が何度も訪れて そうして見えてくる事がある     悲しい出来事というのは確かに 何もかもを見失い 絶望感の淵で立ってもいられない程の痛みに 耐えなければいけないかもしれません それでも そこをもう一つ超えた次元のところ […]…

02/08/2008
しぜん 外国での暮らし

Let It Snow

    なんで外国に行くのかなんて質問を     そんなもの答えはひとつしかないと思ったね だって雨の中で傘をささずに歩いてもいいからだよ それだけだよらくちんじゃないか     地下鉄の駅をひとつもふたつも飛ばしては歩く ポケットに手をつっこんだまま下向いて そりゃもうだらだら早足で道路の番号を順に数えながら そりゃもう適当にそのへんに […]…

01/18/2008
しぜん

虹の橋

旅立つ前はいつも同じ。 これからも、いつまでも。 私の帰ってくるその場所に、 あなたがいてくれますように。   そう旅立つ前はいつも同じ 時空と時空の狭間の点の上に ぽっかりとした穴の中に ゼロ地点の無に立ち返る   あなたの声がよく聞こえる 心一杯に響かせて   旅立つとき否応なくついて回る感傷も 期待と不安に胸をかき回されるのも 不思議なくらいに神聖な静けさも 未 […]…

01/08/2008
いのち 経験

A wake

じいさんが死んだ。 おとといの夜さぶかったから 凍えたじいさんは 昨日の朝病院に運ばれて死んだ あっといまに家に帰ってきたじいさんは 畳の部屋にもっかい眠って うすっぺらい白い布団と 肩にドライアイスの塊 そんなんじゃさぶいから 胸に置かれた刀の上から厚い掛け布団をかけた 昨日の朝死んだじいさんは 昨日一日待ってみて 昨日一日「じいさん生き返ったか」と聞いてみたが 生き返らなかった   […]…

12/08/2007
いのち かぞく すきなもの

写真

19才になる手前 クラブでナンパされて知り合った彼氏は フォトグラファーだった   はじめて触ったカメラは 彼のニコンの当時のフラグシップ機 まだまだ銀塩が主流で ずっしり重い本体のなかから カシャンとシャッターが下りたその鈍い音が、 わたしの写真の道に引きずりこんだ。     おじさんに混じってカメラ屋に通いつめ 全部のカメラのシャッター音を 何度も何度も聞き比べて […]…

12/07/2007