しぜん 外国での暮らし

ナツ

潔いほどの   ナツ   せんたくものが2時間で乾ききる 思わず3回せんたくきを廻す土曜日の朝 からだにまとわりつく熱の塊 ここまでくると激しく気持ちいいほどに 潔いナツ 窓を全開にして今日は 外の音にまけないくらい大きく音楽を聴いて   何ヶ月かまえから時計は止まったままで 動かない秒針にすら気づかぬまま盤を眺めていた もう7月も後半 ナツのど真ん中だったことを知る […]…

07/21/2007
経験

24歳の鍵盤

機械が全てやっているようなこと 無機質で温かみもないようなこと その裏側をしってしまえば 全ては一からゼロから人の手によって作られている。   どんなに複雑に このさき百年後 どれほど科学が進歩しそしてもっともっと どんなに難しい仕組みになったとしても   その根っこには どこかの高校生の娘がいるおとうさんが そのけだるい水曜日にめんどくさいなと思いながら 作業をしたその生きて […]…

07/19/2007
経験

22歳の鍵盤

わたしは仕事をしていないと もしかしたら死んでしまう わたしが22歳のとき 妹が「22歳の私」をテーマに作品にした ショート映像のタイトル。 今でも思い出しては見る   ここでいう仕事というのは 週に5日はたらいて手取りでいくらもらってという そういう意味での仕事ではなく 自分が出すことのできる100パーセントを しっかりエネルギーに変えて還元することができなければ 死んでしまうというこ […]…

07/17/2007
いのち 外国での暮らし 経験

子猫

手のひらに乗るほどの子猫 小さくてまだ生まれて何日もたっていないだろう子猫   フアイハイルーと シーザンルーの おおきいおおきい交差点の脇に続く その歩道のど真ん中   わたしの手のひらと同じくらいの ちいさなちいさな子猫     びしょぬれに濡れて まるくうずくまって その小さな顔がみえない   高いヒールの くるぶしで結ぶ紐が解けてわたしは […]…

07/05/2007
外国での暮らし 経験

L’aube de shanghai

ひっきりなしに鳴り響く 工事の音にももう慣れた気でいたこの町   時刻は夜も明けやらぬ4時半 昨日の夜みたDVDが恐くて口の中がカラッカラに乾いてそして また命や愛について深く考えさせられてしまって 疲れて10時すぎた頃に眠ったのだ ついこの間この町で初めて月に出会ってから今朝 夜が明ける瞬間に立ち会う   すると 起きている間中ずっと耳の奥を叩いていたはずの工事の音が 止んで […]…

07/02/2007
外国での暮らし

梅雨入り

何もしていないのに疲れて夕方からソファで眠り 目を覚ます頃には外は闇 気のせいかとちらちらバルコニーを覗く 遠くのほうが光っている 雷が向こう側から鳴り響く 空が急速に灯りを奪い去ったと思ったら 繰り返し光る稲妻と突然の雨音 一瞬でフウケイは消えた そして私はいつも通り願う 強く激しすぎるそのシャワーで この薄汚れた不潔な町を どうかぴかぴかに洗い流しておくれと 何かを叩き割るようなその雷鳴 この […]…

06/23/2007