この日本での夏は、長い長い夏だった。 わたしにはやはり、生活がなによりなにより一番で、 ニューヨークに戻る前の最後の数日 ひとりの時間をかみしめるように過ごす中 叔母から譲ってもらったサツマイモを オーブンでじっくり焼いて 丁寧に裏ごしをして そしてスイートポテトにして 天板に並べたのを眺めながら 「ああ、ほんとうに、お菓子を焼くのは何より無 […]…
そしてわたしは、どんな毎日を、これから紡いでゆきたいだろう。 そしてわたしは、どんな人生を、これから流れてゆきたいのだろう。 どうか、見失わぬように、ありたい。 ただ日々の、ただそこにある、ありふれたその日常のなかの美しさを 一ミリも見逃さずに 感じきってゆけるように そのためならば 世界のスピードに 置いていかれようとも 一向に 構わない […]…
向こうにある トイレに話しかけてみた ” I love you. ” そしたらトイレは答えた ” I love you too. ” しばらくして、トイレから上半身はだかの男がひとり 出てくるのだった。 恋人だった。 …
