ある金曜日の夕方 初めて会ったその男子に 完全に♡を射抜かれ すべてをかっ攫われたわたしは 抜け殻のように宙に浮いたまま帰った 電話番号を聞かれたからには 電話番号を聞かれたからには 絶対に今夜眠るまでに携帯のメールが来る ”今日は楽しかったです またお茶でもいきましょう” ”今日は会えてよかったです またコーヒーでもぜひ” そして私は 普段鳴らない携帯の前で正座し […]…
雨続きのニューヨーク、てるてる坊主は 土砂降りの日、一生懸命働いている。 土曜の午後に、眠りに落ちて、おかげでやってきた夜は目が冴え冴え 久しぶりに夜明けの瞬間に出くわした 薄暗いなかで 瑞々しい雨間の 寒くもない 暑くもない温度の下 一寸刻みに空は白んでゆき 幽かな鳥の鳴き声が添えられる その静けさは いつか遥か昔に見聞きしたことのあるような情景でもあり まだ一度も踏み入れたことのない憧憬そのも […]…
例えばこんな 今にも雨が降りそうな朝がやってきて 目を覚まして 重いからだを起こすとき 昨日 生きていた中で最も嬉しいような出来事があったとしても 昨日 生きていた中で最も悲しいような出来事があったとしても 今ここに降り落ちたその静かなひとりの朝は ニュートラル極まりなくて その分け隔てのない公平性は ある意味ショッキングでもあり 何事をも丸ごと流していくその茫々たる不思議な時間の推移は 大切なこ […]…
